函館いいなー。
ちょいちょいルックが日本映画じゃない、アメリカ映画みたいで、カッコいい。函館ロケだからこそというのもあると思うし、上映後の宇多丸氏司会のトークでも話されていた通り、美術や照明などの異様な作り込みによるところなのだろうと思う。
有名な原作は読んだことない。だから元々どんな話なのか知らないけど、独特な雰囲気の映画ではある。
大変なことは最後まで起こらないんだけど、なんかずっと不穏な空気もある。でも暖かくて優しい空気もある。この二人の名前に規定されない関係性の尊さと脆弱さというか、少しバランスが崩れると壊れてしまいそうな微妙な状態を表すかのような。この映画自体もそのギリギリの線を綱渡りしている感じがする。
お母さん役の橋爪功が最高。やっぱり素晴らしい俳優なんだな。
【一番好きなシーン】
・夢のシーン
・北公園で夜が明けるところ