おぺちょぺ

キッチンのおぺちょぺのレビュー・感想・評価

キッチン(1989年製作の映画)
4.5
森田芳光70祭in函館上映会で鑑賞。函館に住んでいたことがあるので、特別な作品になった。
現状、邦画で一番好き。説明しすぎない、なんなら一切の説明を放棄するシュールな展開と、切れ味抜群のシリアスなギャグ。そしてなにより、心に残って離れないイメージカットや鮮やかな舞台装置。見事!
トランスジェンダーで心の病を抱える父に対する眼差しがあまりにもフラットで驚いてしまった。単にこうした設定を消費するだけの邦画ばかりだったので・・・。逆に、今の邦画はどうしてこんなことになってしまったんだ。