おそばマニア

マイ・フレンド・フォーエバーのおそばマニアのレビュー・感想・評価

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エリックの家の隣にエイズ患者のデクスターが引っ越してきたところからはじまる、男の子同士の友情物語。子供もあんしんしてみられる。

男の子ふたりの吹き替えは、タッキー&翼結成前の滝沢秀明と今井翼。20年前の映画です。ヤバい。

エイズにまつわる誤解と偏見は、たとえばHIVとイコールにしちゃうとか、空気感染等の感染経路、同性愛者ばかりが感染するとか、統計を読み違えていたりとか、そこにキリスト教とかの信仰の問題がのっかっていたり、また、「エイズ・メアリー」なんていう都市伝説も生まれたり、いまだに根強く残っている。そういう、いわゆる世間とも戦いながら、主人公たちは葉っぱを拾ってお茶にして飲んでみるとか、いろんなキャンディを食べてみるとか、エイズ治療のために子供なりに試行錯誤する(原題が『The Cure』)。

そうしてエリックはデクスターを介抱しながら成長していくんだけど、一方、デクスターのほうは、成長したさきの未来がないことがはじめからわかっている。彼は、「夜に目が覚めて真っ暗だと、なにもない宇宙の果てのようで怖い」と言う。そこでエリックが励ますんだけど……いやあ、友情っていいですね!

いい映画です!