荒川自転車乃介

炎のランナーの荒川自転車乃介のレビュー・感想・評価

炎のランナー(1981年製作の映画)
3.8
1924年のパリオリンピック陸上競技に出場した二人のイギリス人選手の物語。スコットランド出身の選手は、宣教師を志しており、日曜日は安息日だからと100メートルの出場を断念する。イギリスの皇太子はじめ、重鎮たちの説得にも屈しない。信仰の強さ、信念の強さを感じさせる。どんな時もノリの良さが尊ばれる日本では考えられない頑固さだ。
もう一人はユダヤ人で、陸上競技で自分を認めようと練習に励む。しかし、イタリア人のプロコーチを雇ったことで、大学のお偉方から叱られる。しかし、彼もそういうお偉方には屈せず、逆に彼らに反論する。
私がこの映画で印象に残ったのは、こういうイギリス人の真の強さだ。
時に偏屈、強情とも受け取れるが、日本人にないメンタリティを学んだように思う。
もちろんアカデミー賞の作品賞も獲ったくらいで、内容もいい。
この映画で使われるメインの曲は、よく聞く旋律で、素晴らしく印象に残る。