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炎のランナーのcookieのレビュー・感想・評価

炎のランナー(1981年製作の映画)
4.0
冬季オリンピック期間中ということで、オリンピックにちなんで初鑑賞。
1924年のパリ・オリンピックに出場した実在する2選手の「何のために走るのか」にスポットを当てている。

差別や偏見と闘うスポ根(死語?)映画か?と思って観ていたところ、悪意を感じるのは数人の年配者だけで、好感が持てる登場人物ばかり✨
両選手の内なる思いの強さの割にストーリーの起伏が穏やかな点に物足りなさを感じる人もいるかもしれないけれど、それは昔を懐かしむ時に良い思い出ばかりが浮かんでくるのと同じなのだということがラストに感じられ、それも含めてじんわり心が温まった。
(アメリカ選手がズルをするのでは?とか勘ぐった自分が恥ずかしい🫣)

紳士的で爽やかな学生たち、ケンブリッジ大学やスコットランドの景観、トラッドなファッションも私好み👍

ハロルドを中心に描かれるが、終わってみればエリックの生き方が強く心に残っている。
彼の早そうに見えない走り方(バカボンのようw)には、技術に勝る「走る喜び」が表れていた🏃‍♂️
日本軍による拘留後、中国で没したことに心が痛む💧

本作の資金調達に窮した時に名乗りを上げたのが、後に事故でダイアナ妃とともに亡くなるドディ・アルファイド氏。
彼はムスリム、2選手はユダとクリスチャン。図らずも3つの宗教の融合が生んだ作品。英国の権威と3人の生き方に思いを馳せた。

この映画といえば、砂浜を走る映像とともに流れる、当時大ヒットしたヴァンゲリスの音楽🎶
ヴァンゲリスのことを調べてみると、「ブレード・ランナー」等の映画音楽以外にも幅広い活動をしていて、2002 FIFAワールドカップ(日韓大会⚽あれからもう20年?!😱)の公式アンセムを手がけたのも彼だった🎵

【notes】
●スタートの足位置は自分で掘る
●「足るを知る。」
●原題「Chariots of Fire」の意味は炎の戦車🔥(「ベン・ハー」に出てくるアレ)で、ラストの教会のシーンで「エルサレム」の歌詞の中でも使われている✝️
●ロケ地:https://inagara.octsky.net/%E7%82%8E%E3%81%AE%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BC#:~:text=%E3%83%AD%E3%82%B1%E5%9C%B0%E3%81%AF%E5%85%A8%E8%8B%B1%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%81%A7%E3%81%8A%E3%81%AA%E3%81%98%E3%81%BF%E3%81%AE%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%80%82
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