【チョコじゃなくキャラメルを売る】
(以下は8年前に書いたレビューです。)
BS録画にて。
昭和30年代前半の日本を舞台に、キャラメルを売ろうとする会社三社が鼎立し、猛烈な販売合戦を繰り広げる…
みんな資本主義のおもちゃだ。
先に幸せは見えないが、それでも狂って狂って進むしかない!押しかける大衆の声、街の明るいネオンさえも狂気的に見える。どの時代でも変わらないんだなぁ。
切れたライターカチカ…
邦画の中で指折りの好きな映画。
初めて観た時に驚いた映画。
野添ひとみのすきっ歯。
川口浩の不機嫌顔。
ステージの場面。
スピード感。
古いようで 全く古びていない。
経済か人間性か。で 経済の大…
原題『巨人と玩具』 (1958)
監督 : 増村保造
脚本 : 白坂依志夫
撮影 : 村井博
編集 : 中静達治
音楽 : 塚原晢夫
出演 : 川口浩、高松英郎、野添ひとみ、他
現代のマスコミ社…
このレビューはネタバレを含みます
巨大お菓子メーカーの勝ち抜き戦略とそれにまんまと踊らされる人々。
「現代の人間は考えないんです」
だからこそ、テレビや新聞、宣伝カーなどの生活圏内に宣伝を大量に流し人々の脳内に刷り込ませることに企業…
日本がスクリューボールコメディをやったらこんな感じ?そのかわりもっと風刺的でインテンス。
増村保造だからドロドロな人間ドラマが展開されるんだけど、若尾文子主演作とは違って終始ハイテンポなコメディ調…
ライターかちかちは正直『音楽』のハサミちょきちょきを思い出すのでやめてほしいんだけど、野添ひとみも川口浩もいままで見たなかで最高にかっくいかった(それこそ『くちづけ』以来のかっこよさ)。しかもこの二…
>>続きを読むこれから高度成長期を迎え勢いにのる日本社会の一面。三社が売上を競う商品がキャラメルというのが時代を感じる。メーカーが宣伝をしても小売を接待しないと売上が見込めないシーンは今も昔も変わらない。川口浩野…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
マスコミを操作してのイメージづくりの危うさを描いている点で、
珍しい着眼点の作品だと思います。
そして流行の流行り廃りに翻弄されるサラリーマンの悲劇でもあります。
50年以上も前の作品だが、
…