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巨人と玩具のannannaのレビュー・感想・評価

巨人と玩具(1958年製作の映画)
3.8
<特集・増村演出の神髄に迫る めくるめく増村保造の世界>

群衆の中に埋もれていく冒頭シーンと、やがて消費者である大衆を<彼ら>ひと塊りとして眼差す側へ足を踏み入れていくというやり切れないコントラスト。
しかし、大衆から自分を切り離すことに踏ん切りがつかず、励ましとなる女の囁きが必要であったことは、「人間らしさ」や情緒みたいなものをまだ手放していない証左だと信じたい。
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