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漂流のmitakosamaのレビュー・感想・評価

漂流(1981年製作の映画)
3.1
スカパーにて。原作は吉村昭の小説らしいが、実際にあった話だそうな。

18世紀、土佐藩の船が難破し伊豆諸島の鳥島へ漂流し12年間無人島生活をした長平って人が実在したんだと。
この長平に北大路欣也。もう脂ぎってて絶対に生き残りそうな生命体を感じる。
同じく漂流した坂上次郎らはすぐ死ぬ。

島にはアホウドリがいるので捕まえて食い繋ぎ生きる。近づいて撲殺出来るほどアホなのでアホウドリだから、捕まえるのは容易だ。実際に撲殺してるが、鳥島のアホウドリは天然記念物じゃないのか?この撮影は海外なのかな?
どっちにしろ今じゃ無理な撮影やね。

まず、サントラが話のサバイバル感と反比例し全然合ってない。シンセサイザーの軽快な音楽が緊張感を全て削ぐ。
このサントラを起用したプロデューサーはバカじゃないのかな?

サントラが変なので欣也の熱演も全て滑稽に見えてくる。挙げ句の果てはアホウドリの羽根を身にまとい飛ぼうとする暴挙に出る。♪昔〜ギリシャのイカロ〜ス〜は〜♫の世界だな。

仲間がみんな死に9年経った頃に新たな漂流者が。みんな信心深いが、一人渡瀬恒彦が捻くれ者だ。みんなで協力して島からの脱出を試みるのをヤサグレで傍観する。
渡瀬恒彦にはこういう役しか与えちゃいけない決まりでもあったのか?(爆笑)

あと回想シーンが多いのも気になる。ぶっちゃけ物語が停滞するだけなので、余り効果的でなかったと思うなー。
ココをカットしてでも生還後を描いて欲しかったよ。
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