みやび

ファーストフード・ネイションのみやびのレビュー・感想・評価

2.2
アヴリルが出てるから観た。

職と食、現代社会における生活の要を様々な視点から描いている作品。
社会の発展とともに、労働は欲望に支配されてしまった。
もっと多く、だけれどもっと安く、もっと簡単に。
大量生産の裏では、必要であるはずのことが削除され多くの人々が搾取されている。

やりたいことはわかる、作品を通して言いたいこともわかる。
説得力を持たすために多くの視点を利用したのかもしれないけれど、話がとっちらかってて、結論が分散されてしまっていた。
夢を叶えるためには自主的になれ、革命だ!とか、不法移民、貧困、搾取だとか。
いや、言いたいことはわかるんだけどさ。
金と欲望で塗りたくられたフェイクよりも、自分自身の目でリアルを見極めることが大切だ、と伝えたいのだとしたらもう少し簡潔にまとめる必要がある。
映画だって所詮はフェイクなんだから、本質を余計なサブストーリーで塗り固めちゃだめじゃん。
みやび

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