一人旅

ダーウィン・アワードの一人旅のレビュー・感想・評価

ダーウィン・アワード(2006年製作の映画)
3.0
フィン・テイラー監督作。

愚かな死に方をした人物に贈られる実在の賞「ダーウィン賞」を題材としたコメディ映画で、ジョセフ・ファインズ&ウィノナ・ライダーがダーウィン賞にまつわる案件を調査する男女を好演します。

連続殺人犯を取り逃がしたことが原因でサンフランシスコ市警を退職した主人公:マイケルと保険会社の女性調査員:シリが、変わった死に方をした人物たちの共通点を見つけ出すべく全米を旅していく姿を描いたロードコメディで、実際にダーウィン賞を受賞した人々の死に方を一部再現しながら繰り広げる二人の珍道中と凸凹な恋のゆくえを映し出しています。

強化ガラスの強度を確かめるつもりが誤って転落死したり、自動販売機に手を突っ込んだまま抜けなくなって機械の下敷きにされたり、ロケットエンジンを搭載した車で暴走して事故死したり、メタリカのライブ会場に潜入しようとして圧死したり…と劇中描かれる人々の多彩な最期がブラックジョーク満点で、そうした人々に対して軽蔑ではなく愛着と敬愛の念を抱き始める主人公の心境の変化と活力の回復がポジティブな余韻を残してくれます。

主演のジョセフ・ファインズが人の死を調査しなければならないのに血を見ると失神してしまう主人公を好演していますし、相手役を務めたウィノナ・ライダーの可憐なルックス&サバサバ女子な立ち回りも魅力存分となっています。
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