メイプルわっふるG

インビジブル2のメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

インビジブル2(2006年製作の映画)
3.0
前作『インビジブル』(2000米)から5年後の続編。
またしても透明化した被験者が逃げ出すお話。

前作ケヴィン・ベーコンの立ち位置、今回はB級ヒーローのクリスチャン・スレイター(私見)。
そして"透明人間"なので、ほぼ顔出しナシ。ギャランティいくらだろう。

レイティング取っ払ったのでエログロともに初心者レベル。内臓や血管のグロ描写がなくなったのは残念。
その分、透明人間の出番を増量。暗視スコープとか雨天対決とか。敏腕捜査官vs.最強特殊部隊兵士。この最高峰の闘いを当人抜き(透明)で表現する努力に拍手。
いろんな足跡の表現がなんかピタゴラ映画(ファイナル・デスティネーション)ぽくて微笑ましい。

ちなみに。人混みで人間を吹っ飛ばしながら走る透明人間。
優秀な最強兵士なら障害物は避けなさいよ。ぶつかる度に却って遅くなるってコミック『B.B.』でも言ってたよ。これは透明描写とツッコミ待ちの両方を盛り込んだと見た。

肝心のストーリーはといえば。。なんだろう? 登場人物たちが何をしたいのかよくわからなかった。
軍の意図が判明するのは後半。それを踏まえて、
・被験者クリスチャン・スレイター
目的は緩和剤。でも復讐だけでなく単に邪魔という理由でも人を殺す。すでにただの殺人鬼!
・美人博士ローラ・レーガン
元同僚らが殺され自分も狙われるという状況で、当局の保護から逃げ出す。相手は人殺しなのだから大組織の庇護下の方が安心じゃないかな。まだ「平和のための研究」と思っていたのだし。
・イケメン捜査官ピーター・ファシネリ
管轄の事件を取り上げられ囮にされたことで軍に反発? 重要人物を攫って良い理由にはならないけど。
そもそも不満たらたらで警護任務を疎かにしていたことにはスルー。警護対象に施錠しないよう言いつけ、自分は車内で時間つぶし。それ、金庫のカギは開けとけ、オレは外にいる、って状況と変わんない。

なんでもかんでも軍が悪いっていう根拠が薄いので、行動原理が弱いまま暴走する登場人物たちにぽかん。ちょっと置いてけぼり食らった感じ。

美男美女ときどき透明人間、ってスタンスくらいが面白く見れるのかも。

※前作
インビジブル(2000年製作の映画)
<https://filmarks.com/movies/33992/reviews/88652512>