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ラースと、その彼女のkinakoのレビュー・感想・評価

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)
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この作品のいい所は、人形を恋人にしても変だと全否定しない、町の人々の温かさだ。彼が人生の岐路で悩んでいても、静かに見守ってくれてる。ラースや他の人々はビアンカを介して自分を見つめ直し変わっていく。母が産後亡くなったラースからすればビアンカは母でもあったのだろう。最近のハリウッドというよりは、フランスやドイツ等の欧州、一昔前のハリウッドもののような物静かな時間が流れていく映画だ。ラストの一徹に見つめるラースの眼差しを見れば、もう大丈夫だろう。正直ゲテモノ感覚で見始めたので、いい意味で裏切られた。
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