小さな村のガレージで静かに1人で住むラース。義理のお姉さんのカリンとその旦那でラースの兄であるガスはラースを心配していますが、ラースが彼女が連れてきて喜ぶがそれは人形で、というストーリーです。
最初から何も知らずに観ました。序盤は特に何の取り得もなさそうなラースがカリンにやたら招待されます。さらにあからさまに好意を表してくれる職場のマーゴもいて、彼がファンタジー的なものを持っていると考えてしまいました。教会でのシーンで優しい人と気づきますが、最初はそういう仕事だと思ってしまいました。
その後、そういう風に思ってしまったことが恥ずかしいと思える展開になります。女を連れて来た、英語ができない等の紹介で教会で困ってた人と勝手に想像してしまっていたから、実際にビアンカを見た時はカリンとラースと全く同じ反応でした。
その後の女医や村全体のサポートが良かったです。いつのまにか村の全員がビアンカを受け入れるふりをするのではなく、ビアンカが村の一員として村に貢献するようになっていました。そこが面白い部分でした。
カリンとラースの言い合いのシーンが特によかったです。カリンみたいな女性が怒ることのインパクトは大きかったです。さらに、ラースがビアンカを選んだ理由、カリンを始めとした周りの人の気持ちがお互いに分かると同時に私にも伝わりました。
映画の最後でのラースのビアンカに対する気持ち、映画としての終わり方を観てなるほどと思いました。そこで、ラースのビアンカに対する気持ちが分かりました。
実際に日本人でもこういう体験が必要な人はいると考えさせられました。人形から子供が学ぶことは必ずあります。それを大人になって学ばなければならない人は多いでしょう。特に周りの人がどういう気持ちなのかということを。そういう時に暖かく周りが見守れるかが重要なのかなと思います。