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ラースと、その彼女のuedashinjiのレビュー・感想・評価

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)
4.0
これ、主人公のラースよりも、家族やコミュニティの人たちに感情移入するように作られていて。同僚の黒人女性の誕生パーティーにラースが現れたとき、彼女が「あーMr.Sunshine!来てくれたのね」って言うでしょう?ラースは、高嶺の花なんですよ(ライアン・ゴズリングですからね、それはもう)。彼はトラウマがあってお姫様のように気むずかしく、誰も、彼と関係を持てなかった。でも彼がビアンカ(リアルドール)を愛するようになって、コミュニティの人々、とりわけ女性たちは、その状態を受け入れることで自分たちの愛を彼に伝えることが可能になる。自分の周りにたくさんの愛があることを知った主人公は、ビアンカと別れて「治る」ことを決意する。

一人だけあまりビアンカと関わらず、ただラースの準備が出来るのを待っていた、同僚のケリ・ガーナーがすごく可愛い(この役ではじめて自分の「子ども」を出せた、と言ってるらしい。わりとセクシー路線の人だったのですね)。

脚本家は「ハーヴェイ」が好きなんだろうな、あの、ジミー・スチュワートが架空のウサギに話しかけるやつ。
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