ランゲルハンス島B細胞

我が至上の愛 〜アストレとセラドン〜のランゲルハンス島B細胞のレビュー・感想・評価

4.3
正直ストーリーは単調だし、ロメール作品の中でもインパクトは小さい。でも、これを見たのが心が荒れていた時だったからなのか、自然に囲まれ鳥が歌い木々が囁き、登場人物たちはただひたすら愛を語り信じるこの作品の空気の美しさが見終わった後もずっと残ってる。思い出したように、定期的に見てしまう

ストーリー性や娯楽、時代考察などは無視するそのシンプルさによって、ロメールの愛についての考えを魅せる

難しいこと考えず、ロメールの遺作で主人公が男性ということを隠す気ない女装を見られるというだけでも良かった