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おかあさんのNNNのレビュー・感想・評価

おかあさん(1952年製作の映画)
4.8
日本映画最盛期のスタッフの力量をひしひしと感じる。何でもないホームドラマなのにエモーショナル。面白すぎる。ずるいでしょ。

兄が亡くなり、力こぶを見せていたポパイのお父さんが病に倒れ、妹は養子に出され、"家族" がどんどん入れ替わっていく不思議。

香川京子の清廉な美しさ、田中絹代の柔和な物腰にただただ見とれる。この二人が前面に出て、三枚目の加東大介が脇を固めているから画面の調子がいつもの成瀬に比べて甘ったるく柔らかい。

備忘録↓
・病床の父親の回想(豆をつまみながら焼酎)。
・「終」の文字による不意打ち at 映画館。
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