サーフ

四谷怪談のサーフのレビュー・感想・評価

四谷怪談(1959年製作の映画)
4.2
え、予想以上怖くて面白かったんだけど!!見ている本数は少ないけれど今まで見てきたJホラーの中では断トツに怖くて面白い作品。マジで「原点にして頂点」みたいな作品かも知れない…。

「四谷怪談」「お岩さん」というフレーズは知っていたけれどストーリーはこの映画を見て初めて知った。内容全然知らなくてお皿を「いちまぁい・・にまぁい・・」って言いながら数えるのがお岩さんと思ってた位の知識度。
お皿を数えるのはお菊さんらしくて、なんだかややこしい。

Jホラー特有のジメジメとした作風はこの「四谷怪談」からも感じられる。
物語の中盤までホラー的な展開が無いので「こっからどう怖くなるんだろう…」と思ってたら、中盤以降一気に暗雲立ち込める雰囲気に。不穏な雰囲気とお岩さんのルックスが相まって本当に「気味が悪い」としか感じられない。

ホラーの部分も強いが「女の情念」という意味合いも強い映画。様々な人間の心情が合わさって強烈なドロドロとした気持ち悪さ。

「昔の映画だからそんな怖くないだろう」高をくくって見始めたら思ってた以上の怖さで思わぬ収穫。こういう「古き良き怪談」を取り扱った映画もっと見ていこうと思った。
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