このレビューはネタバレを含みます
これはなかなかの傑作。
最近世の中の狂っている人って自己主張が激しいタイプが多いようですがこの作品の奥さんのように静かに狂っていくのって正常人との境界線がわかりずらい。
正常な会話をしているつもり…
最後までカメラがほとんど動かなくてアケルマン的ドグマを感じ、撮影方法からも精神的な危うさを演出されているようでホラー映画のようにも感じた。初めの方とか黒沢清の『復讐』っぽかったし。寺島進のそうなの?…
>>続きを読む冒頭でテープの書き起こしをする上村美穂がイヤホンを外すと外界の音が窓から入ってくる。公園のベンチで隣り合った青木富夫(突貫小僧)のお喋りが轟音に変わるなど、この映画では音が効果的に使われている。そし…
>>続きを読むこの映画が作られた頃に数年間、精神科/心療内科に通っていたので、当時の日本の精神医療の雰囲気を思い出すけど、奥さんのキャラクターは作られた狂気という気がしてしまう。病院で見た本物の人達とは印象が違う…
>>続きを読む