風に揺れる白カーテン。曇りガラスの向こう。ダイニングに用意される朝夕の食事。手前と奥を歩く逆光の人影。突っ立ち眺める。背中の後ろからの視点。窓枠で仕切られる。発つ電車を追う。急に走り始めて逃げる。話…
>>続きを読む遅く帰ってきた寺島進が「どうしたんだよこれ」と笑いながら食卓にならんだ料理を見つめる。でもローアングルだから、料理はミニトマトが見きれてるくらいであとは殆ど隠れてる。仕切り直しと言わんばかりに夫婦で…
>>続きを読むローアングルとアオリによって印象的に撮られるショットは役者を影に落としその内奥を妻は隠し、夫は晒す。部屋のショットは柱によって分断される。冒頭のベランダから見下ろす背中のショットから漂う怖さ。寺島進…
>>続きを読む「おかしいのは私じゃないよ、わかんないかなあ。」そうだよね。
誰かに助けてもらいたい気持ちはずっと持っているけど、その気持ちがあるうちはパートナーとか求めちゃいけないなと思う。優しいひとの心を削って…
言葉にするのは難しいけれど、強く胸に迫るものがあった 辛さや切なさよりも、覚悟か諦観か、希望か絶望か、わからないけれどそんな感じ 些細な台詞が効いているなと思った 「大事な電話を待ってるんだ」とか…
>>続きを読むビタ止まりフレーム外の何かに視線を行ける、死を望んでいるような、神々しいものを目の当たりにしているような彼女のショット、それをおれも一緒いくわ、ってその過程をもっかいみせる見せ方…
過程で、痕跡的で…
これはたしか中学生の頃、WOWOWで放送された「J-MOVIE WARS」(監修は石井岳龍)シリーズの中の一本として観た記憶がある。
監督は篠崎誠。主演は寺島進と上村美穂。日本版『こわれゆく女』と…
尋常ではない長回しが夫婦の空気を演技ではない生々しい空間に昇華させ、普通の生活を送っていたはずなのに妻の精神が徐々に壊れて気づいたときには戻れなくなってしまった主人公夫婦の悲劇が一層痛切に感じられる…
>>続きを読む寺島進が友人に唆されて電話するシーンや公園でおじいが喋り倒すシーンで笑いが起きてたけど、私は全然全然、全然笑えないよ……と思った 笑ってんじゃないよあんたたち……とも思った
見つめるということが、…