《ドジっ子ハリーの競歩長距離世界大会》　

(あらすじ)

『初陣ハリー』は無声映画ながら原題の『Tramp, Tramp, Tramp』は行進曲のタイトル。ピアノの弾き語りがある。
第４の喜劇王と言われた主演のハリー・ラングドンはもちろん、後にアカデミー主演女優賞を獲得するジョーン・クロフォードのヒロインデビュー作。

(感想)

これまた活動弁士の山崎バニラさんのカツベン上映にて視聴。ドジなハリーが運良く困難を乗り切り優勝して大金と美女を獲得するまでのストーリーを描いた作品。耳に残るメロディーやアメリカならではのコミカルな面白さが会場でちびっ子から大人まで笑いを誘っていました。今作は映画「カツベン！」のメロディーも使われていたみたいでクセになる面白さです。無声映画もカツベンでここまで面白くなるのかと初めての体験が出来てよかったです！

山崎バニラさんの活弁。加東市で鑑賞。

登場人物の台詞はもちろん、当時の解説をはさみこみ、映像に突っ込みをいれて、生演奏で歌も入る。流麗、華麗、楽しさ満点の「山崎バニラさんワールド」を堪能しました。

これまさに言葉通りの「ワールド」です。映画を元に山崎バニラさんがこの世界をどうみてるか？という視点で演じられた活弁だからです。

同じ映画でも違う活弁士が演じれば、全くちがう「ワールド」のはず。

活弁士が自分の言葉と技をもって「ワールド」を表現する。だから活弁はみていて面白いですよねえ。（おまえこれでまだ２回目だろという突っ込み）

キートン、ロイド、チャップリンに次ぐ第4の男ハリー·ラングドン、初めて観た。
竜巻をぶっ飛ばすベビーフェイス·ラリー！