ナツミオ

がんばっていきまっしょいのナツミオのレビュー・感想・評価

がんばっていきまっしょい(1998年製作の映画)
3.7
WOWOW鑑賞
【あなたの映画館・視聴者リクエスト】
朝起きたらやっていたシリーズ

”ひがしこー、
がんばっていきまっしょい!“

ボートに青春をかけた女子高生たちの青春ドラマ。素人っぽい高校生たちの棒読みセリフが意外にも初々しい。

四国の松山を舞台に、ボートに青春の情熱を燃やす女子高生たちの姿を爽やかに描写。映画初主演を果たした田中麗奈が数々の新人賞に輝くなど、好評を博した秀作ドラマ。

受賞歴
・朝日ベストテン映画祭第1位
・1998年日本インターネット映画大賞 日本映画作品賞
・キネマ旬報ベストテン第3位
・キネマ旬報日本映画新人女優賞受賞(田中麗奈)
・芸術文化振興基金助成作品。

1998年日本作品119分
監督・脚本 磯村一路
製作 周防正行 桝井省志 宅間秋史
音楽 リーチェwithペンギンズ
主題歌 オギヨディオラ(Lee-tzsche)
撮影 長田勇市
出演 田中麗奈 清水真実 葵若菜 真野きりな 久積絵夢 中嶋朋子 松尾政寿 

(WOWOW番組内容より)
1976年春、愛媛県松山市の伊予東高校に、悦ネエこと篠村悦子(田中)が入学。彼女は憧れのボート部に入ろうとするが、同校には男子のボート部しかない。それならいっそ自分で女子のボート部を創設しようと思い立った彼女は、競技に必要な人数をそろえるため、新人戦のある秋までという条件で、ヒメ、ダッコらを部員に誘う。いずれもボート未経験の彼女たちは、悪戦苦闘しながら練習に励んで次第に上達し、新人戦のレースに挑むが……。

(WOWOW解説より)
松山市が主催する第4回〈坊っちゃん文学賞〉の大賞を受賞した敷村良子の同名小説を、「解夏」の磯村一路監督が映画化。1976年、松山の高校に入学したひとりの女子高生が、同校に女子のボート部を創設し、仲間たちとともに競技大会でのレースを目指して懸命に奮闘する姿を爽やかなタッチで描き、異例のロングランヒットを記録。
本作で映画に初主演した田中が、初々しい魅力を発揮して一躍注目を浴び、キネマ旬報賞をはじめ、その年の数々の新人賞を受賞。2005年には同作のテレビドラマ版も作られた。

小規模公開ながら、地道な宣伝で評判を呼び、異例のロングラン上映を記録。
この映画でデビューした田中麗奈は、映画女優として活躍を始めた。また、本作のプロデューサーチームにより後に『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』のヒット作が生まれた。(Wikipediaより)

タイトルの「がんばっていきまっしょい」は、原作者・敷村良子の母校である愛媛県立松山東高等学校で1966年から使われている「気合入れ」の掛け声とのこと。

製作に周防正行監督の名前も⁈
出演俳優たち、高校生たちのセリフは棒読み感あるが、主人公、篠村悦子(悦ネエ)役、田中麗奈の凛々しさが際立つ。

脇役は結構ベテラン揃い。
中嶋朋子、白竜、森山良子、大杉漣、小日向文世、ベンガル 。
ちょい役で三津浜高校ボートクルーA役に相良直太朗(シンガーソングライターの森山直太朗)、同ボートクルー・窪田に升野英知(お笑い芸人のバカリズム)⁇

瀬戸内海の穏やかな海、自然を背景に漕艇に青春を捧げる彼女らが眩しかった‼️
観て良かったと思える良作でした。


【忘備録】ネタバレあり
(キャスト)
・篠村悦子(悦ネエ)
演 - 田中麗奈
進学校に入学するもやりたいことが見つからず、学校でも家でもなんとなく落ちこぼれているように感じている。しかし、一旦思い込んだら何が何でも直進する情熱家。ボートでは整調(ストローク)担当。
*クルーポジションは後記

・菊池多恵子(ダッコ)
演 - 真野きりな
5人の中ではいちばん大人で、クールな皮肉屋を装っているが、芯は負けず嫌い。3番担当。

・中崎敦子(ヒメ)
演 - 清水真実
小柄で可愛くとろいところもあるが、意外と度胸が据わっている。コックス(舵手)担当。

・矢野利絵(リー)
演 - 葵若菜(現・千崎若菜)
気が優しくておっとりしている。寂しがり屋で、みんなといるのがいちばん好き。悦子のクラスメートでもある。2番担当。

・中浦真由美(イモッチ)
演 - 久積絵夢
ミーハーでお調子者。ダッコとの掛け合いでメンバーを明るくする。バウ(舳手)担当。

・関野大(ブー)
演 - 松尾政寿
悦子の幼馴染で、男子ボート部に所属する。あだ名のブーの由来は小さいころ肥満児だったため。

・入江晶子
演 - 中嶋朋子
元日本代表のコックス。訳ありで故郷に戻り、嫌々ながら悦子たちのコーチとなるが…。

・安田俊二
演 - 本田大輔
5人に最初にボートの指導をする先輩で、男子ボート部のキャプテン。

・篠村里子
演 - 森山良子
悦子の母。

・篠村健作
演 - 白竜
悦子の父。

・篠村澄子
演 - 松尾れい子
(悦子の姉)

・篠村フキ
演 - 桜むつ子(悦子の祖母)

・小池
演 - 有薗芳記(数学教師コロンボ)

・大西真理子
演 - 田村絵梨子(悦子らの後輩)

・熊田
演 - 城明男(体育教師で、ボート部顧問)

・伊予東高校校長
演 - 大杉漣

・渡し船の操縦士
演 - 徳井優

・港山の駅員
演 - 神戸浩

・医師
演 - 下元史朗

・三津浜高校ボートクルーA
演 - 相良直太朗(シンガーソングライターの森山直太朗)

・三津浜高校ボートクルー・窪田
演 - 升野英知(お笑い芸人のバカリズム)

・現在の教師
演 - 小形雄二

・現在の教師
演 - ベンガル

・現在の教育委員会職員
演 - 小日向文世

なお、原作者自身も保健室の先生として端役で出演している。

*【クルー(ポジション)】
クルーとはいわゆるチームのことである。またチームの中で使う場合は選手一人一人を指す。ここでは、後者の使い方をする。

・バウ(Bow、舳手、記号B)
船首に最も近い漕手。漕手全員の方を向いているので、声をかけて盛り上げたり、アドバイスをしたりと、クルーをリードする。艇の上下動が最も激しく、また漕ぎのタイミングを合わせるのも難しいため、技術に長けた者が置かれる。

・ミドルクルー(Middle Crew、記号2–7)
ストロークとバウにはさまれた漕手。船首に近い方が数字が小さい。エンジンルームとも呼ばれ、最も筋力や持久力のある選手が置かれる。

・ストローク(Stroke、整調、記号S)
船尾に最も近い漕手。漕手全員がストロークのオールの動きを見るので、クルー全体の漕ぎのピッチをコントロールする重要な役割。経験豊富な者が置かれる。

・コックス(Cox、舵手、記号C)
最後尾で前向きに乗り、(外国艇などでは一番前に乗ることもある)最短距離で航走できるよう舵を取る選手。ただし舵を切ると抵抗になるため、各クルーが左右バランスよく漕げるよう指示することも重要。その他、ピッチ(レート、ペース配分)を考えてクルーに指示したり(舵手の指示は絶対である)、タイムを計ったり、スパートを入れたりしてクルーを引き締め盛り上げる、艇のリーダー的な役割。多くのレースにおいて、コックスは漕手の性別に関係なくどの性別でも務めることができる。少しでも重量を減らすため、小柄な者が置かれることが多い。
複数の選手をまとめて呼ぶこともある。

・バウペア・ストロークペア
それぞれ船首・船尾に近い漕手2人

・バウフォア・ストロークフォア
それぞれ船首・船尾に近い漕手4人

・アウトペア[エッジペア、エンドペア]
船首・船尾に最も近い漕手2人(整調・バウ)
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