歌子

懺悔の歌子のレビュー・感想・評価

懺悔(1984年製作の映画)
2.7
アブラゼ監督も、固く暗くならないよう、比ゆ的な寓話的に物語を作ってるし、登場人物たちは皆どこかコミカルで映像もセンスがいい・・・だのに「懺悔」なんてお固い作品名を付けたことで、みんなに敬遠されちゃうんだろうな~
この映画を見ると、米原さんの小説とかで、ある日突然反政府的だという密告や理由で、家から連れ去られてしまうことが普通にあることが妙なリアリティで伝わってきます。これはスターリン制度への批判を込めた作品なのですが、20年前はペレストロイカで少しづつ表現の自由が認められていたとはいえ、まだまだ検閲は厳しかった時代。この映画を作った監督の勇気には敬意を表さなくてはなりません。 内容もさることながら、映像美にしてやられ、こういう写真を撮りたい!!と新たなる興味がわいてきました。そして単純な精神構造の私は、グルジアに興味津津~。
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