爆裂BOX

ROUTE(ルート) 666の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ROUTE(ルート) 666(2001年製作の映画)
3.0
連邦捜査官ジャックとステファンはマフィアの裁判の証人ラビットを他の仲間と護送中暗殺者から逃れる為閉鎖された66号線に足を踏み入れるが、そこは呪われた道路だった…というストーリー。
ルー・ダイアモンド・フィリップス主演のアクション・ホラー。
「ヘル・ゴースト 悪魔のスケアクロウ」で案山子ゾンビという異色のゾンビを描いたウィリアム・ウェズリー監督が再び異色のゾンビを描いてます。
前半はラビットの身柄を確保したジャックとステファンがマフィアの殺し屋たちと銃撃戦を繰り広げながら近道の為閉鎖された66号線に入りますが、そこで銃撃戦の末殺し屋の血が道路に流れ、道路工事中に死んだ囚人たちがゾンビとなって現れ襲ってきます。前半は殺し屋たちと結構激しい銃撃戦繰り広げたりして刑事アクションものかと思わせてからのゾンビ登場という構成は「フロム・ダスク・ティル・ドーン」意識してんのかな?
ゾンビといっても陽炎のようにユラユラ登場したり亡霊といったほうがいいですね。乾いてひび割れた顔がマイケル・マイヤーズのマスクを彷彿させてちょっと不気味ですね。食人したりせずに持ってるつるはしやシャベルや削岩機を体に突き立てたりして殺します。銃で何発撃たれてもダメージは無い様で不死身のようですね。まあ、亡霊だから当然か。ゴア描写は殆どないです。
しかし主人公達は連邦捜査官なのにバカすぎですね。主人公のジャックは道走ってる途中墓地を見つけて車止めてその墓地を見に行ってあげ区中悪い捜査官と殴り合い始めますし、その間他のカップルの捜査官は車でセックスしたりして大事な証人ほったらかしです。案の定殺し屋に襲われますし。その後もゾンビがいるのにポールに手錠でつないで置き去りにしたりと証人殺したいとしか思えない行動取ります。
証人のラビットはとにかくおしゃべりな男ですが、このキャラは良かったですね。ジャックとの掛け合いも面白かったですし、彼のおかげで楽しめた気がします。
後半はゾンビよりも悪徳保安官たちがメインの敵になってますね。ここから過去の真相が明らかになったり、ゾンビVSゾンビな展開があったりしてちょっと楽しめましたね。3人で歩いていくラストもなんかいい感じのラストに感じられました。
ホラー色は薄めでアクション色が強い作品になってますね。異色なゾンビ映画を見てみたい人もいいかも。ゾンビって感じはしないですけど。