真一

レッド・オクトーバーを追え!の真一のレビュー・感想・評価

2.3
ポップコーンを片手に映画を観る
アメリカ人の愛国心と面子を
思いっきり満たしてくれる
お気楽な米ソ冷戦エンタメ作品。

「ソ連も内心では米国が好き\(^^)/」
「まともなソ連人は亡命する\(^^)/」

という、なんともシンプルで
アメリカンなメッセージ🤣
アメリカ目線に立って
胸アツになれれば、ハッピー
この上なし🎵😍🎵

舞台は北大西洋を潜航する
ソ連海軍の最新鋭原子力潜水艦
「レッド・オクトーバー」の艦内だ。
艦長は、ショーン・コネリー演じる
渋~いラミウス艦長。
見るからに人格、識見ともに優れた
ラミウス艦長が、副艦長に言う。

「亡命後は、好きなところで暮らせる」
「米国では、どこに旅するのも自由だ」

そう、この作品によると、
ソ連の軍人であれ何であれ
まともな人物はアメリカにあこがれる
のだ!自由なアメリカ万歳なのだ!
うん、気分は爽快♪ヽ(´▽`)/

と、こんな風にこの映画を小バカに
したくなるのは、黒人差別を告発した
米国のドキュメンタリー映画
「私はあなたのニグロではない」
を観たばかりだからかもしれない。

黒人や先住民を踏み台にしつつ
自由を謳歌する裕福な白人。
そして、その白人を気持ち良くする
なんともグレート・アメリカな
潜水艦映画。

こうしたハッピーでおめでたい国が
世界最強の軍隊を連れ回して
取り仕切っているのが、
どうやらこの世界らしい。

これでいいのか。良くないのか。
ロシアが隣国に攻め入り、
中国がジャイアンになりつつある今、
もちろん「アメリカよ、助けて!」
と叫びたくなる気持ちは分かる。

しかし、それでいいのだろうか。
この国に世界を任せていいのだろうか。

そんなことまで考えさせてくれる
USA❗USA❗な
映画🇺🇸ではありました🤭
真一

真一