たけちゃん

レッド・オクトーバーを追え!のたけちゃんのレビュー・感想・評価

4.4
これが戦術ってやつだよ、ライアン!


ジョン・マクティアナン監督 1990年製作
主演ショーン・コネリー、アレック・ボールドウィン


夏に「娯楽映画で振り返る第二次世界大戦」という企画シリーズのレビューをしましたが、その中で、「潜水艦映画」というジャンルがあるのかという話題が出ました。
企画1本目の僕のレビューが「U・ボート」で、満点評価でもあったので、尚更です( ˘ ˘ )ウンウン



そこで、300レビューを越えて、新企画をスタートさせたいと考えました。
その名も「潜水艦映画にハズレなし」です\(^o^)/


僕は潜水艦映画が好きなんですよね~。
第二次世界大戦に限らず、この企画で大好きな潜水艦映画をどんどんレビューしていきたいと思いますよ~。また、高評価レビュー連発だな、こりゃ(笑)


潜"水"艦ってことで、不定期の水曜日にお届け予定で、今考えているラインナップは以下の通りです。

1. レッド・オクトーバーを追え!
2. 眼下の敵
3. クリムゾン・タイド
4. 深く静かに潜航せよ
5. 海底軍艦(邦画特撮、船は轟天号)
6. U571
7. 海底二万里(船はノーチラス号)
8. 地球の危機(船はシービュー号)
9. 謎の円盤UFO(船はスカイダイバー)
10.緯度0大作戦(邦画特撮、船はα号)

うん、いいね。バラエティに富んでる(笑)
あとは、K19、イン・ザ・ネイビー、ビロウ、真夏のオリオン(邦画)、潜水艦伊57降伏せず(邦画)、ローレライ(邦画)、なんかが潜水艦映画ですかね~。他にオススメがあれば紹介してください\(^o^)/

レビューは順不同で、その時の気分が大きいかも。
でも、第1弾はこれ「レッド・オクトーバーを追え!」です(。・ω・。)ゞビシッ!!





さて、レビューです!

原作はトム・クランシー
これは「ジャック・ライアンシリーズ」の1本にもなりますね。

シリーズは全部で5作作られましたが、僕は今作のアレック・ボールドウィンのライアンがとても好きなんです。シリーズは、

1. レッドオクトーバーを追え!
2. パトリオット・ゲーム(ハリソン・フォード)
3. 今、そこにある危機(ハリソン・フォード)
4. トータル・フィアーズ(ベン・アフレック)
5. エージェント・ライアン(クリス・パイン)

と、なっています。ハリソン・フォードのライアンも良かったけどね( ˘ ˘ )ウンウン
しかし、5作目のエージェント・ライアンだけはトム・クランシー原作ではなく、リブート作となりますね。



オープニング、ラミウス艦長役のショーン・コネリーのアップから始まりますが、いい皺ですね~。「シワの日」があれば、このショーン・コネリーを推薦したいです(笑)
沈着冷静で、非常にカッコいい艦長でした。

副長はサム・ニールです。忠誠心に溢れる素敵な副長でしたね~。アメリカに移住して、旅をする夢を持っていました……。そして、ラスト……。


レッド・オクトーバーはタイフーン級の原子力潜水艦です。ソ連海軍のミサイル潜水巡洋艦であるタイフーン級は、全6艦建造され、この映画に登場する「レッド・オクトーバー」は7番艦となり架空の艦です。タイフーン級は撮影当時の主力艦でした。とにかく、デカい!空母が潜水するようなもんですからね。

映画では1917年の10月革命にちなみ「レッド・オクトーバー」と名付けられた。「キャタピラー推進システム」と呼ばれる無音航行システムを搭載した艦で、艦名にソ連海軍の自信が表れる素晴らしいネーミング。


キャタピラー推進システムは、日本でも開発が進められた装置ですが、実用化には程遠かったようで、既に過去のものとなっているようです。スクリュー音をさせずに航行できるのなら、確かに夢のシステムですよね。



アメリカの原子力潜水艦はロサンゼルス級のダラス。ロサンゼルス級はアメリカを代表する攻撃型原子力潜水艦シリーズで、非常に優秀な艦で、最終的に62艦も建造された撮影当時の主力艦でした。ダラスも実在する原潜です。

ダラスの艦長役はスコット・グレン
ラミウス艦長と対照的な、アメリカ軍人らしい演技でした。後半、同じ潜水艦乗りとして、ラミウス艦長の能力を認めていくくだりがいいよなぁ( ˘ ˘ )ウンウン



潜水艦映画の何が面白いのかと言うと、たくさんあるのですが、まず、この映画で言うと、見えない者同士の腹の探り合いがすごいんです。水中で、窓などありませんから、レーダーとソナーで外の景色を想像しながら航行する。その見えない恐怖の描き方が、まず素晴らしいです。

そして、この映画に関しては、アメリカとソ連の腹の探り合い。ラミウス艦長とライアンの意志の探り合い。ラミウス艦長と搭乗員の探り合い。などなど、様々な探り合いがすごい面白いんですよ。ぜひ、見てほしいなぁ(^-^)


次に、潜水艦が密室だということです。
逃げ場のない海の中、潜水艦の中で、何か事件や事故が起こった時、乗組員はどんな行動を取るのか。その解決策は?といった、密室サスペンスになっているのが、潜水艦映画の面白さを増幅します!


あとは、第二次世界大戦当時でいうと、水圧で船が軋む緊張感でしょうか。爆雷に晒され、精神が犯されていく様や、気圧でバルブが飛ぶ様子。本当にドキドキします。その最高峰が「U・ボート」でしたね。



僕がこの映画を観ていると、嫁と娘が面白さに引き寄せられ、いつしか一緒に観てました(笑)
1990年の映画なのに、古さを感じさせないのは、やはり脚本の良さでしょうか( ˘ ˘ )ウンウン

ぜひ、みなさんも、潜水艦映画というジャンルの扉を開けてみませんか?