真っ黒こげ太郎

ドゥームズデイの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ドゥームズデイ(2008年製作の映画)
5.0
世界の終末(ドゥームズデイ)まで、48時間―。
人類の未来は、美しき戦士に託された。

↑内容と殆ど関係なくて草。w


時は近未来。
スコットランドで凶悪な殺人ウィルスが発生!
国や政府は崩壊し、隣国の手により隔離され分厚い壁に覆われた。
壁の中の国は荒れ果て、荒廃した…。

それから月日が経ち、同じウィルスが壁の外でも発生!
何とか極秘に処理しようとするが、経済悪化に苦しむ隣国の政府は壁の中の生存者から抗体を入手しワクチンを作るため、アウトローな女戦士のエデン・シンクレア率いる精鋭部隊を壁の中に送り込む。

だが、壁の中は暴力の支配する弱肉強食の世界となっていたのだ!!!
ウィルスで頭をやられたヒャッハーな悪党共の襲撃に遭い、精鋭部隊は壊滅。
シンクレアはこの地獄を生き抜き、抗体となる生存者を送り届けることができるのか!?



色んな意味で世紀末な世界を舞台に、マッチョヒロインが大活躍する、近未来ごった煮痛快バイオレンス・サバイバル・アクション!!!
(なんじゃそりゃ!?)
監督は「ドッグ・ソルジャー」で有名なニール・マーシャルさん。

内容は「ニューヨーク1997」(あるいはリメイク版の「エスケープ・フロム・L.A.」でも可)をベースに、「マッドマックス」や「バイオハザード」や「グラディエーター」やらなんやらをひたすら混ぜ込んだ、物凄いどっかで観たことある内容のオンパレード!!

ウイルスでパニックになる様は完全にゾンビ映画やアウトブレイク映画のそれだし、序盤の壁の中の潜入シーンはホラーそのもの。
悪党はモヒカン&パンクロッカーなヒャッハー軍団で、派手な改造車を乗り回しまくり、他の生存者は鎧と馬で武装し、古い城を根城にし戦いあうという、もうどこを切っても何かしら元ネタがあるような状態!!www

更に、「タイムリミットまでに戻らなければいけない」「隔離した場所が無法地帯になってる」「主人公が隻眼のアウトロー(こっちは擬眼を付けてますが)」という設定は完全に「ニューヨーク1997」(あるいはリメイク版の「エスケープ・フロム・L.A.」でも(ry)そのもの!
最後のオチも色々と似てるし。

もう、「オリジナリティ?何それ美味しいの?」と言わんばかりのごちゃまぜ状態!!!


とは言え、30億円近くの大金が掛かってるだけあってアクションも多く、勢いとテンポの良さで最初から最後まで突っ走ってくれます。
映像も、所々B級臭くなるものの、それが「エスケープ・フロム・L.A.」の如くいい味になってる。
やはり景気がいいのは素晴らしいな!映画は時に、金がかかってりゃ良いこともあるんです。(って、それ水曜シアター9の別の映画の宣伝文句じゃん!w)

話自体はかなりシリアス目ですが、ヒャッハー軍団の連中がとにかく楽しそう!!!w
(特に人肉パーティの場面が好き。w)
リーダーのモヒカンも一々行動が面白く、その末路も含めて笑わしてくれます。w
(漫☆画太郎さんの漫画か!w)
主役の女戦士も話が進んでいくうちに「ただものじゃないヤツ」というのに説得力が感じられました。
多分、「ニューヨーク1997」(あるいは以下略)のスネーク・プリスキンさんが女体化したら彼女みたくなるんじゃないだろうか。

アクションも銃撃、爆破、肉弾戦、逃亡劇にカーチェイス等盛り沢山。
ややカット割りが忙しい所はありつつも、しっかりと見せるせる所は見せておりなかなか迫力があったのも良かったです。
BGMも結構ノリノリでテンション上がる!
所々力の入ったゴア描写が入ってるのも高ポイント!
首チョンパに頭パーン等、切り株も盛りだくさんでグロ的にも満足!w


正直オリジナリティは全くないし、所々雑に思える部分もありましたが、好みのメニューを沢山食ったような満腹感が味わえる楽しい一作でした。

アクション、世紀末、スプラッター、これらのワードにピンとくる人は是非どうぞ!!!
細かい所は抜きにして、世紀末なごった煮感を味わいましょう!w