カンヌ国際映画祭に特別出品された小栗康平の作品。3人の少女が物語を紡ぎ、夢、記憶、過去、未来が交錯する話。
アピチャッポンウィーラセタクンの作品を彷彿とさせるような映画でした。フィックスでの撮影が多く、ファンタジーなんだけどどこか淡々と物語が進んでいく様が少し似ていたと思います。ただブンミおじさんの森とか光りの墓に比べると今作はメインのストーリーがかなり弱くて、それで評価が低くなってしまうのかもしれません。あと個人的に気になったのが舞台っぽい演出とセットの多さでした。雰囲気は良い感じだったんだけど、役者の動き、セリフ回し、安っぽいセットのせいで映画のレベルが下がっていた気がします。まあでも独特な世界観があったし嫌いな映画ではないです。ちょっと変わった日本のファンタジー映画が見たい人にはハマるかもしれません。
もう少しストーリー展開をいじれば今作は上手いことリメイク出来る作品ではないでしょうか。アニメとかノベルゲームで作り直しても良い感じになりそうです。