佳子

野ゆき山ゆき海べゆきの佳子のレビュー・感想・評価

野ゆき山ゆき海べゆき(1986年製作の映画)
3.3
青春デンデケデケの大林監督作品。
小学生の頃観たけど、再観賞。
デンデケの主役の子が医者の息子の坊ちゃん役で出てた。
なかなか味のある作品ではあると思う。

子供同士の遊び方や関係性が今ではあり得ない感じ。
あだ名が、デブとかチビとか猿とかただの悪口なんだけど、嫌な感じではなくて。
普段から殴り合いの喧嘩してもこの子らいざと言うときはお互い助け合うんだろうな。
子供の世界は子供の世界で、ちゃんと自分達で責任取るために暗黙のルールがあって。
今の子って、喧嘩もできない。
子供の喧嘩に保護者がでてきて自分の喧嘩にしてしまうし、教師は誰も傷つかないような指導をせざるをえない。
そして、大人が解決させてしまう。
それが当たり前になってしまった令和だからこそ、昭和はじめの貧しい子供らの逞しさにある種の羨ましさも感じる。
親に売られる少女鷲尾いさ子が鬼可愛い。
全ての登場人物の男が彼女に恋するっていう。
若い佐藤浩一が嫉妬に狂う最低な役で出てた👍

2021-85
佳子

佳子