あこ

ノートルダムの鐘のあこのネタバレレビュー・内容・結末

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

90分。

 すっっっっごい幼少期にビデオで見た気がするけどぜんっっぜん記憶になかったので金ローを機に視聴。泣けた。
 醜い容姿のせいで「おまえは怪物だ」と言い聞かせられながら育ったカジモドが愛と友情にはじめて触れる話。正直ラストの展開はウワァーー!!やっぱりルッキズムだ!!!!って暴れてもおかしくなかったけど、色んな人のレビュー呼んで溜飲を下げました。アンガーマネジメント、うますぎ(自画自賛)

 1996年の映画ということでわたしが産まれる前!?となったんだけど、もうこの時代にはコンピューターで背景を描いてたということに驚き。まあ手描きじゃ不可能では?みたいなカメラの寄り引きしてたもんな。
それにしても映像美がすごくて、OP後にタイトルが出るところの、カジモドが朝日に照らされながら金を鳴らす後ろ姿めっちゃエモだった。Twitterで万バズいける(狙うな)

 ディズニー映画じゃ(たぶん)定番のマスコットキャラは3体のガーゴイルの石像。
 金ローの公式アカウントの解説によると、この石像たちはカジモドの内面にある言葉に出来ない部分の現れらしい。なるほどイマジナリーフレンド的なアレかぁ。

 それをふまえてカジモドが鎖に繋がれてるシーンを振り返ってみましょう。

 ガーゴイルが助けなきゃ!と急かす
→カジモド諦めの表情
→ガーゴイル「あんたはもっとやる子だと思ってたよ」とか何とか言いながら石化する
→動かなくなった石像を見てカジモドの目付きが変わる
→鎖を引きちぎる

 見てこの展開アツすぎ!!!イマジナリーフレンドであるガーゴイルたちが吸収されて、カジモド本来の人格が戻ってくるやつね!!
 カジモドにとってガーゴイルたちは心の支えでもあっただろうから、それを喪う悲しみや切なさもありつつ……ひとりの人間としてようやく1本踏み出せたカジモドの姿……エモすぎますね!!

 ってホロリしてたら、そのあとふつうにガーゴイルたちが兵士と戦い出して草だった。
あっ、え、イマジ………えっ?(考察してた時間を返して)
 石ボリボリ食べてガトリングガンにしてるの面白すぎない?

 お祭りのシーンもひどいトラウマだったよなあ〜〜。勇気を出して外の世界に出てみたら街中から罵倒されて、カジモドが逃げるように協会の中に入るシーンで最初の涙が出たよ。協会の扉を閉めるときの表情見てよ。切なすぎるよ。このときカジモドが閉ざしたのは扉だけでなく心もだったんだろうなと思うと無限に泣ける。
 誰が見ても良い女エスメラルダと結ばれないのはいまでも暴れるくらい解釈違いなんだけど(アンガーマネジメント失敗)、カジモドが求めていた愛は性愛ではなくて家族愛的なものだったのかなぁ。女の子がひとりカジモドを抱きしめに来たシーンで2度目の涙が出た。は〜〜〜罪なことしやがる!

 ほんで敵キャラおじことフロローの気持ち悪さなんなんですか?
あたかも宗教?的にこの女を迫害するのは正義です!みたいな言い方してるけど、こいつは間違いなく性愛をエスメラルダに向けてたわけで。年の差考えなよ……キャバ嬢ガチ恋おじやん……ってなった。
 BとかLとかを語るつもりではないけど、冒頭でおじがカジモドに洗脳かけてるシーンの手つきも何??と思ったよ。顎に手とかかけちゃってる。こいつを牢屋に入れろ。

【追記】フロロー36歳マ?????60の貫禄やぞ!!!!!!!!!
あこ

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