このレビューはネタバレを含みます
フランスの情景や主人公の感情を表す曲や映像はとても良かった。メッセージもよく伝わる。でもミュージカルがちょっとしつこい。
エスメラルダが結局フィーバスを選ぶ(というかカジモドを見向きもしない、子供扱い?する)のがみていてしんどかった。
ヴィランの判事も、気持ち悪さは良いが行動に根拠がなく、人物像が薄いと思った。
フィーバスも振り返ってみればいても居なくても変わらない。ヒロインが彼に好意を抱くような描写(話の根幹である心の美醜に触れた描写)も冒頭くらいしか無かった気がする。
ディスアドバンテージを抱える主人公が、皆から平等に扱われるようになりました、ってマイナスが0になっただけで、それを美談として語るのは好きではない。
結局美男美女が結ばれてめでたし、心の美しいブサイクはヒロインをとられたが社会的に認められたことに満足してハッピーエンドか、、、。
掌を返すようだが、ヒロインが恋敵を選ぶ事が分かっていても助けようとする心の動き、葛藤はとっても心を動かされた。
比較にはならないけど、美女と野獣の方が個人的には好きです。