あやの

ノートルダムの鐘のあやののレビュー・感想・評価

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)
4.8
30年生きて初めてちゃんと観たんですけど何これめちゃくちゃ最高傑作じゃん…。
91分でこれは凄いっす。
少なくとも私が最近観た中では一番面白い。

私的にはクソクソクソ面白いしキャラも最後もメッセージも背景も最高。
こんな名作知らずに生きてたのか…。

昔観たときは小さすぎて絵がリアルで雰囲気も怖い思い出しかなかったんだけど、まぁちみっこにはこの良さ100%はとても分かるまいて。

主役にヒロインに騎士に悪役に、皆キャラ良いな~。石像もか。無駄なのがいない。
特にヒロインが素敵だった。
騎士もいいやつでよかったな~。

後半、救い出すくだり、民衆を巻き込むくだり、戦うくだり、
勢いノンストップでたたみかけてきて最高に熱かった。好き。

人間の醜さも結構ストレートに描かれている。
カジモドを晒し者にして物を投げて馬鹿にして笑って。序盤でこれは結構キツいというか、ディズニーでこれは目を覆いたくなるというか心が痛んだ。
子供には早い…。

あと印象に残るのが、悪役の判事がリアルに気持ち悪い事。
アラジンのジャファーは気持ちいいほどに権力一直線だったけど、
今作の判事は彼なりに多少の良心があり信仰があり(追記、ここは微妙かな…)、自分はこうでなければという理想があり。彼なりの正義のもとに行動しているのが伝わってきた。
でも認めたくないけどヒロインへの欲望もあり、だからこそヒロインを魔女扱いして亡くそうとする。
自分の理想と、気づきたくない欲望でも事実と板挟みになって苦悩するリアルな悪役に感じた。
子供には早い…。
あやの

あやの