しゅん

パンドラの箱のしゅんのレビュー・感想・評価

パンドラの箱(1929年製作の映画)
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ルイーズ ・ブルックス自身が「子どもの時から夢に見ていたものがルルにもたらされる」と言うラスト。その前に、「金を持っていない」と言う切り裂きジャックに「構わないわ、あなたが好きだもの」と応えるシーンのルイーズの笑顔が破格。ルルは最初から最後までずっと無邪気に世界を見ている。「みんなお金のことばかり」というセリフはルルの真実だ。彼女の殺人も逃亡も、無邪気さのためにもたらされる。天使が人間界にいたらこうなっていただろうと思わせる。

しかし、ルイーズばバブストの演出力を褒めてるけど、僕にはちょっと生真面目で退屈に思えた。裁判所や船でのゴタゴタとかもっと興奮してもおかしくないんだけどな。
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