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ヒートのkerokeromanのネタバレレビュー・内容・結末

ヒート(1995年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

キャストはやたら豪華だと思う

カッコいいほうにも振れてないし、重いほうにも振れてない
つまり、別段かっこいいキャラクターは出てこないし展開もあんまりない
ストーリーに重みもなくて浅い

だがしかし、作り手サイドからは「カッコいいだろ!」的なエネルギーを強く感じて萎える

主人公二人の孤独感みたいなもんを軸にしたいんだろうが、あまりうまく描けているとは思えない

アル・パチーノは仕事漬けで家庭崩壊、ロバート・デ・ニーロは逆ナンされた書店員との高跳び資金調達のため銀行強盗、ヴァル・キルマーは犯罪で大金稼ぐもギャンブルで散財してこちらも家庭崩壊
↑こんなんで登場キャラクターに好意なんてもてないし、逆にもっと悪さを全面に出してれば痛快なのかもしれないが、どいつもこいつもやたら弱さをチラホラ出してくる

強盗に飛び入り参加させた黒人キャラの使い捨て感やばい

ヴァル・キルマーの逃走があんなにザルなのはやばくないか?
というか全体的に警察の無能さがやばい

ナタリー・ポートマンの自殺の件も過程がしっかりと描かれているわけでもないしかなり突発的だし家庭再生のためのネタ感が強い

これから高跳びというところで小物の粛清のために結果死ぬデ・ニーロ、どう考えてもカッコ悪すぎやしませんか?
これ仁義とかそういうのだと思ってそうしたのかね?
ここ感動するところなのかな?と白けてしまっていた
というか、あの書店員もノリノリでついてくとか普通の感覚からするとちょっと考えにくいけどなぁ

吹替え派の人間だが、芸能人が吹き替えやってたりで残念に思うことはあってもプロの声優さんでそう思うことはほとんどないが、アル・パチーノの青野武さんの声がどうしてもマッチして聞こえず
友蔵が怒鳴り散らしてるように聞こえてしまい終始違和感画酷かった
TV版は菅生隆之さんだったようだが、そちらのほうが良かったんではと思ってしまった

そして長い
無駄に長い

あまりにも豪華キャストの無駄遣い感が酷かった

期待していただけに酷く残念な作品だった
評価は高いようでちょっと相容れないなと思った
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