いりぽん

ヒートのいりぽんのレビュー・感想・評価

ヒート(1995年製作の映画)
5.0
ドラマ性、演技力、画面演出...
完全無欠を極めてた。

何と言っても主役の2人が際立ってた。
己の信念は貫き通す確固たる態度をはじめ、ニールとヴィンセントの何となく似通った要素の対比や友情にも見れるようなライバル関係は痺れた。
「これでこそ漢よ!」と叫びたくなった。
アルパチーノとデ・ニーロってだけでもお腹いっぱいなくらいなのに、その2人の迫真かつ強気な芝居は「雄の頂上決戦」とも名付けられるくらい、闘争本能が刺激された。

他の芝居も、本職の人が参考にするくらいの代物だったらしい。
と言われてみれば確かにリアルに感じてきた。
どれもカッコよかったけど、クリスのアクションが一番キマってたのかな?

画面演出面でも、画角のセンスの良さだったり、光り物もふんだんに見せるなど、見せ場をしっかり作れていた。
中盤クリスの"ローリング→中長距離射撃"を望遠で抜かれてたカットは印象深かった。
すごく良い画角のセンスだった。

映画全体を通して、ロスのネオンが良い感じにスパイスになっていたり、ラストの空港シーンは他のシーンとの差別化も図れていて好みだった。受け取られる映像のことを監督がちゃんと考えていて天晴れでした。
いりぽん

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