安定のこの感じ。３作目まで来たので、誰かが誰かを見てるだけのやたら長い間とか、底辺っぽい人の長セリフとか、ジグザグ道をただ歩いてるだけの描写とかは慣れて観ることができた。多すぎる撮り直し描写とか、３作目だからこそ楽しんで観れたけど、こういう作品って知らなかったらイラっとなる人もいると思う。
キアロスタミ監督が撮りたかったんだろうなっていう印象的なカットがどんどん出てきて面白かった。モノクロっぽい森の中を抜ける鮮やかな赤いバスが隙間から見えたり、バックミラーに人がわらわら動いてたりするカットとか印象的。
タヘレの存在感がどんどん強くなってく。ラストとか、そして人生は続くと同じように終わるのかと思いきや、という感じで、少しだけ予想を裏切ったが、３作通じての、え？ここラスト？感はちゃんと残してくれた。
