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イーオン・フラックスのtjZeroのレビュー・感想・評価

イーオン・フラックス(2005年製作の映画)
3.8
SF映画の醍醐味として、斬新なデザインに眼を奪われる、って要素が大きい。
この映画は、メカやインテリアなどのすぐれた造型に加え、ヒロインのシャーリーズ・セロンの圧倒的な美しさも大いなる”眼福”である。演技力も確かな女優さんだから、今作の”動くフィギュア”のような役は本意ではないかもしれないが、スタントやワイヤーワークと合わせたアクション・シーンのあざやかな動きは、一流スポーツ選手のパフォーマンスを観ている時のようなヨロコビがある。
ぶっきらぼうにさえ聴こえるムダのない最小限のセリフで効率よくストーリーを語りながら、一番の売りであるヴィジュアルの魅力を最大限に味あわせ、それでいて95分位でサクッと楽しませてくれる演出(カリン・クサマ)も良い。
なにより、『マトリックス』なんかには足りなかった”色気”がある。『マトリックス』が男子校の部室だとしたら、この映画は共学の美術室だ!(笑)
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