あしからず

信子のあしからずのレビュー・感想・評価

信子(1940年製作の映画)
4.0
坊ちゃんや二十四の瞳にも通じる、権威主義な女学校への新風。あんみつの方程式やガマの薬、泥棒騒動などのユーモアと、悪童・頴子の家庭背景や長い物に巻かれる先生たち、芸者置屋の差別的扱いなどピリッと山椒を加えた問題提起がいい。このシリアスになり過ぎないどこまでも牧歌的な味わいが清水宏ならでは。くせになる。
「按摩と女」ではミステリアスな役所の高峰三枝子が利発で真っ直ぐな新米エリート先生を演じガラッと印象が変わった。方言かわいいのにな
映像と音の劣化が激しく字幕が必要だった。花柳街の一部場面が欠落してたようで残念無念。
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