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チェンジリングのtntnのレビュー・感想・評価

チェンジリング(2008年製作の映画)
4.2
女性主人公のパラノイアスリラーの描き直しとして興味深くて、イーストウッドと言えばアメリカンヒーロー神話の解体ばかりに目が行きがちだけど、こういう映画も作ってたのかと新鮮だった。
『断崖』みたいに白光する不気味なミルクが出てくるのはいいとして、次々と変化するアンジェリーナ・ジョリーの佇まいが重要だと思う。
罪の有無に関わらず人間の生殺与奪を国家権力が握ること自体への批判。
最終的に、この世界に人が存在している(た)ってどういうことかまで考え始める。
冒頭の警察に電話する場面で、アンジェリーナ・ジョリーの後頭部に回り込むカメラがめちゃくちゃ気持ち悪い。
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