女性歌手を追って旅する男のロードムービー。
主演はクリント・イーストウッド、共演はオランウータンとジョフリー・ルイス。ソンドラ・ロックがヒロインを演じる。
ファイロ・ベドー（クリント・イーストウッド）は、ヒッピーたちや警官にも難癖をつけて喧嘩を吹っ掛けるほど喧嘩好きで、ストリートファイターとして小遣いを稼ぐほど強い。
ある日、バーで歌っているリン・ホールジー＝テイラー（ソンドラ・ロック）に一目惚れ。
彼女はトレーラーハウスで暮らしながら、デンバーに”リンの酒の泉”という店を出すことを夢見ていた。
ある時、リンはファイロに別れも告げずに旅立ってしまう。
ファイロは、相棒のオランウータンのクライドや親友と一緒にリンの後を追って旅立つが……
イーストウッドが演じるファイロは、飲食店では他人の豆を勝手につまんで、注意されると相手をボコボコにするなど、まさにダーティ。
喧嘩好きで、賭け試合でのファイㇳが楽しめます。
相棒のオランウータンや親友、そして親友が旅の途中で口説いた露店商の娘の4人による、大陸横断のカントリードライブが味わい深い。
オランウータンが好演しており、ほのぼのとした雰囲気を醸し出し、ロードムービーを盛り上げます。
途中、メスのオランウータンを求めて動物園に忍び込むなど笑えるシーンも。
果たしてファイロとリンの恋の行方は如何に？
邦題はイーストウッド主演、ジェームズ・ファーゴ監督作の「ダーティハリー３」からパロディったものなのか、原題”Every Which way but loose”とは全く異なります。
邦題からイメージするファイティング中心の作品ではなく、70年代の雰囲気一杯のカントリーロードムービーです。
2023.1 NHK BSP で鑑賞（字幕・加藤真由美）
2022.3 NHK BSP で鑑賞（字幕・加藤真由美）
