原作は小説、私は未読。本作は未DVD化作品VHS激レアの作品。
映画のジャンルとしてはポルノ。あまり興味の無いジャンルですが、とある描写が観たくて視聴。

亡き父の別荘がある離島へと到着した宏和と婚約者の芳子、宏和の妹・恵。父は瓶のコレクターであり、父の別荘にはさまざまな瓶が並べられていた。そして妹の恵は父の部屋に隠された日記を見つける。その日記にはかつて父がメッセージボトルで受け取った内容が綴られており、絶海の孤島に漂着したとある兄妹が理性に逆らえず近親相姦に及んでしまうというもので...

近親相姦というこの世のタブーである事に魅了されてしまった人間達の物語。
ジャンル的にはポルノ映画ではあるので性描写は多いものの、私が今まで観てきた虚無ポルノよりは断然マシどころか普通に良かったと思う。

ストーリー的には凄いシンプルだけど、タイトル通りとジャケ通り''瓶詰めにして海に流す''描写がとても魅力的かつ衝撃的。ほんとに人間を瓶詰めにして海に流すのでそれを観れただけでも満足行く作品だと思えた。
フィルマさんにはジャケが追加されてないけどジャケ見ただけで「なぁにこれぇ！」ってなって気になる人多いんじゃないかな。

未DVD化作品かつVHS等は当然プレミアがついてて、本来なら観たいと思っても観れてないであろう作品ですが、なんとU-NEXTに追加されているという情報を聞き視聴。
こんな映画、U-NEXTさんが追加してくれなかったら存在すら知らなかったし来世でも観れて無いね...
流石すぎる。

視聴 2023年1月12日

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父親が封印した瓶詰めの手記を読んだ女の子が兄と近親相姦関係に至る官能ドラマ。
原作は夢野久作の短編（というより掌編）で本作で封印されし手記がそれに相当している設定。ただし原作は性描写の露骨な官能小説ではなく瓶詰めで送られてきた其々の3通から時系列を曖昧にする事で話に深みを与えたミステリーともいえます。
兄が婚約者だけでなく自身の妹を連れて離島に行くという時点できな臭く、手記を読んで電マ代わりに瓶で自慰に耽る妹の淫靡さからも遅かれ早かれ父親の懸想通りになったのではなったと推察されます。人間をメッセージボトルにするという常軌を逸した発想が印象的ですがそれ以外は概ねエロ要素が多く夢野久作の女性ファンにはお勧めし難いのが正直な感想です。
それにしてもポルノじみた手記はともかく拳銃まで封印していた親父が1番ヤバい気がします。

漂流者による近親相姦の回顧録を発見した少女（小倉千夜子）が、婚約した兄とその恋人（小川美那子＆沼岡淳）に揺動を仕掛けていく。夢野久作の同名短編小説を映像化している、日活ロマンポルノ。著者は原作を読了済み。

原作は、瓶に詰められていた手紙を一人称で読んでいく手法が取られている。孤島に取り残されたキリスト教徒の兄妹が性的欲動に葛藤する様子を描いており、「妹（女）のもつ魔性との闘い」に比重が置かれている。

それに対して、ポルノ映画として製作された本作では、原作の内容を回想として扱い、兄妹（小林ひとみ＆小俣賢治）が、早々とセックスしてしまう。そして、手紙の内容が、主人公兄妹（オリジナルキャラ）に干渉していく展開が加味されている。

シナリオの再構成に創意工夫が感じられるけれど、妹が最初から兄にベッタリであり、すでに色気を振りまいているところが残念。一方、小林ひとみの艶やかな色香と、小倉千夜子の健やかな肢体の対比は絶品そのもの。本物の瓶詰め行為もインパクト絶大。

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