素っ頓狂ながらも、それなりに面白さもある2作目。前作の物語性の無さに反省したのか、ちゃんと話の道筋はあるしエンタメ要素も盛り込んでる。
冒頭死刑囚として絞殺刑になった老人(丹波)は暫く不幽霊としてウロチョロ。
護送車運転手に取り憑き暴走など、物語に関係ないカーチェイスでいきなり楽しませてくれる。
無罪を信じる母や弁護士などを置き、同じ不幽霊の少年と天使に連れられあの世に。
この天使に山瀬まみやリンドバーグの渡瀬マキなど。仏教的な宗教観なのに天使って。
しかもあの世に行く乗り物が、ギリシャ風建築の柱に跨って行くというもの。
そしてジュディオング演じる女神様に対面しフラワーダンスショーで歓迎される。
ホント、どういう世界観なんだよ（笑）
前半は丹波哲郎が好々爺な感じで演じてあの世を愉しむ様が良かったのだが、あの世では肉体も若返るとの事で主役変更。丹波の息子が役を引き継ぐが、やはりこれでトーンダウンするな。やっぱり丹波哲郎が面白いんだよ。
実は弁護士が真犯人だったとわかるが、ここで復讐にいかないのが今作のユニークな所だ。なんと真犯人とは前世のカルマで因縁があったので許すという独特な展開だ。
だが罪の意識から弁護士は自殺し地獄に落ちた為に、丹波らは救出に向かう。
もうこの地獄の描写がカオスの極みだ。訳分からんにも程がある（笑）
タモリとさんまもチョイ役で出演。この当時、笑っていいともで出演秘話を話してたのも何となく記憶にあるわ。
