なんだろう……1がわりとまともなストーリーだったので、2がどうしても電波に思えて仕方がない。
話の流れは理解できる。
冤罪を着せられて死刑になった男が、霊界はとても良いところだから、早く死なせてくれた本当の犯人にお礼を言いに行く、という、わけがわからないけれど理解はできる。
ただ、ツッコミどころが多すぎるのだ。
死んだ主人公を迎えに来る天使(子供)の衣装が学芸会にしか見えないところとか、子供の合唱のような音楽に乗せてお花畑の上を飛んでいくシーンが女児向け特撮ドラマみたいとか。
そして霊界についてから突然始まる女性たちの謎ダンス……ここの尺がやたらと長い。
いったい私は何を見せられているんだ……という気持ちになる。
で、なんやかんやあって地獄へ人助けに行くことになるんだけど、地獄の様子が「TOO YOUNG TO DIE」ハードモードって感じでちょっとふふっとなった。
終始わけがわからなかったけど、宗教系の映画ってみんなこんな感じなのか?いや、これはさすがに丹波さんが作りたいものを作っただけだよな……??ととても混乱した。
でも世の中にある宗教系の映画がだいたいこういう作品なんだとしたら、それは是非いろいろと見てみたいものである。
ちなみに私は丹波哲郎を「映画俳優」として知ったし、物心ついた時にはすでに丹波さんは亡くなっていたので「霊界おじさん」のイメージがまったくと言っていいほど無い。
丹波さんを霊界について語る人として知っている人がこの作品を見たら、全然違う感想を抱くのかな。
何にせよ、広義の宗教というものに対する社会の捉え方と、丹波哲郎へのイメージありきの作品だなとは思う。
正直、どこをどう評価していいのかわからないが、最初のカーチェイスがかっこよかったのでヨシ。