鍋レモン

ジャンヌ・ダルクの鍋レモンのレビュー・感想・評価

ジャンヌ・ダルク(1999年製作の映画)
3.9
⚪概要とあらすじ
「レオン」のリュック・ベッソン監督が、フランスの国民的英雄として知られる女性ジャンヌ・ダルクの生涯をミラ・ジョボビッチ主演で映画化。

百年戦争下のフランス。小さな農村で暮らす信仰心のあつい少女ジャンヌは、イギリス軍に家族を殺され親戚のもとへ身を寄せる。やがて17歳になったジャンヌは、教会で神の声を受け、神の使者としてシャルル王太子に謁見することに。軍を率いて戦場へと向かったジャンヌは、イギリス軍を相手に劇的な勝利をおさめるが……。

⚪キャッチコピーとセリフ
“逃げない。”

⚪感想
ジャンヌ・ダルクの生涯を描いた作品。

オルレアンの乙女。

小学生のときに読んでいた漫画の伝記でジャンヌ・ダルクを一番繰り返し読んでいた記憶がある。
幼少期の神の啓示や本物か試されるシャルル王太子探し、フランス軍を鼓舞し導くカリスマ性、最後の周囲の人々の手のひら返しと裏切り、火あぶりと強く印象に残っている。

やろうと思えばもっと長く作れそうな感じ。でも地上波用にカットしているからなんとも。なので急に淡々とする時があるのが残念。
もっと細かく描いてジャンヌとジル・ド・レ周囲の関係性が徐々に良くなるところを見たかった。

物語は終始暗く重たい。
ジャンヌの神の啓示の描写が凄くリュック・ベッソンの映画っぽかった。

定番のジャンヌ・ダルクとは違った視点で描かれていて興味深いし、そうであった可能性を考えてしまう。

1999年と古いからか血の色が新鮮トマトジュースだった。

ジャンヌ・ダルクにぴったりなミラ・ジョヴォヴィッチ。
何故かゴールデンラズベリー賞にノミネートされている。個人的には結構好きだった。

ジル・ド・レにヴァンサン・カッセル。
このキャラであの見た目なら100%恋に落ちる。
守られたい。

シャルル王太子にはジョン・マルコヴィッチ。
ジョン・マルコヴィッチ悪者や脇役のイメージなので意外。

他にもチェッキー・カリョやダスティン・ホフマンも。
ダスティン・ホフマン全然気づかなかった。




⚪以下ネタバレ




一般的なジャンヌ・ダルクとは違い、今作のジャンヌ・ダルクは神の存在がジャンヌ・ダルクの思い込みのように描かれていた。

ジャンヌに対して神に似た信仰を見せる周囲の人々の異様さも感じつつ、本当に神の啓示があったのではないかと思える奇跡の数々。知れば知るほど不思議な歴史。

⚪以下あらすじ(Wikipediaから引用)
百年戦争下のフランス。13歳の少女ジャンヌは、故郷であるドンレミ村で父や母、姉のカトリーヌ[3]と共に幸せに暮らしていた。人並み外れて信仰心豊であったジャンヌは、頻繁に村の教会へ告解に訪れていたが、ある日神父に、自らに助言を授けてくれるという謎の少年について話す。その少年の正体は不明であるものの、ジャンヌは「天から来た人」ではないかと考えていた。 その日の午後、ジャンヌが自分の村へ戻ると、村はイギリス軍に焼き討ちにされ、目の前で姉を虐殺されるという悲劇に見舞われる。心に深い傷を負ったジャンヌは、父の命令で村の修復が終わるまでの間、伯父であるデュラン夫妻の家に預けられる。しかし姉を虐殺された悲しみとイギリス軍への憎しみから、ジャンヌは伯父夫妻にも心を閉ざし、教会の神父にもやり場のない感情をぶつける。彼女のあまりの悲しみを目の当たりにした神父は「いつか神が、お前を必要とする日が来る」と言うが、ジャンヌは「今すぐ神と一つになりたい」と激しい感情を露にする。

それから数年後。シノン城のシャルル王太子(後のシャルル7世)の元に、自らを「神の使い」と名乗るジャンヌからの手紙が届く。手紙には、イギリス軍に包囲されているオルレアンの街を解放し、シャルル王太子がランスで戴冠式を挙げる手助けがしたいと書かれていた。廷臣たちは危険を感じて、シャルルにジャンヌとの対面を断るように助言する。しかし姑のヨランド(王太子妃マリーの母)から「ロレーヌの乙女がフランスを救う」という言い伝えを聞かされたシャルルは、彼女の後押しを受けてジャンヌと対面する決意をする。だが一計を案じたシャルルは、ジャンヌが本当に神の使いであるかを試すために、家臣のジャン・ドーロンに自分の衣装を着せて、玉座に座らせる。やがて広間に現れたジャンヌは、玉座に座っているジャンがシャルル王太子ではないと気付き、広間に集まった人々の中から見事に本物のシャルルを見つけるのだった。 やがてシャルルと2人きりになったジャンヌは、自分の過去と、神のお告げに従いフランスを救うために城へやって来たことを告白する…。

⚪鑑賞
サタシネで鑑賞(吹き替え)。
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