しょーもなさもダラダラ感もマッチョなイーストウッドも面白オランウータンもきっちり引き継いでる正統派続編。絶妙に下らなかった前作の良さと悪さを忠実に継承しているのは何だか微笑ましくなる。一応ロードムービー的な要素があった前作と比べると更にグダグダしてるような気さえしてくる。
コメディー要素が更に露骨になったおかげで笑える箇所が増えた印象。前作から続投の毒グモ団はより愉快で美味しい役どころになっててふふってなるし、お馴染みクライドくんを頼ったギャグも増えているからおもろい。どうやら今作は二代目オランウータンのクライドくんらしいけど、先代と変わらない名役者っぷりなので安心して見れる。イーストウッドのライバル的な存在も出てくるので終盤も一応盛り上がる。
相変わらずヘンテコな映画だけど、何だかんだで前作より楽しめた。二作目になるとユルユルすぎる作風にもちょっと親しみが湧いてくるのだなあ。前作だと魔性の女だったソンドラ・ロックが普通にヒロイン的な立ち位置になってるのは奇妙だが、まあ楽しそうだから結果オーライだ。
