アラン・レネのベルモンド観る
30年代にフランスを騒がした疑獄
事件を基にフィクション混ぜて
主犯スタビスキーの晩年を映画化
面白かったです
事件でなく人にフィーチャーして
る好みの作風は原題が人名そのものだと
あるあるではないですかね
ロシア移民のユダヤ人で詐欺で逮捕歴有。
釈放後に名前変え権力者に金バラまいて
一流の実業家として成功しようとするが。
ユダヤ人なのと逮捕歴あることがコンプ
レックスな上流社会とは無縁な男が一流
目指しもがく姿は哀れみさえ感じる。
事件の詳細はざっくりでもスタビスキー
の内面にはかなり迫ってるかと
スタビスキーが憧れる年長の友人にシャ
ルル・ボワイエ。親から受け継いだ財産
を40年かけて食い潰したという強者で
本物の上流社会を知ってる男爵で最後ま
でスタビスキーを見捨てない。
若いボワイエしか知らないしベルモンド
との絡みも多く見れて良かった~
トロツキーの亡命も並行して描かれ政権
変りフランス国籍持たない移民は追い出
せに流れる世論を好意的には見てない左
寄りの思想をはっきりと出してるようで
ロシアからの移民という事でスタビスキ
ーとだぶらしてもいるみたいです
スタビスキーが何者かをレネなりの解釈
で描いてるようで人間観察映画が好きな
方は楽しめるかと