サトシ

蘇える金狼のサトシのレビュー・感想・評価

蘇える金狼(1979年製作の映画)
3.7
村川透監督、松田優作主演のバイオレンス映画を久し振りに鑑賞。

朝倉哲也は、表向きには夜間大学卒・補欠入社の風采のあがらない社員を装っているが、銃の扱いに長け、ボクシングジムに鍛練を重ねる裏の顔を持っている。
ある日、朝岡は白バイに変装し運び出された現金1億円を強奪する。一旦安全なヘロインに変える為に元締めの市会議員磯川に接触し、命を狙われるが刺客たちを難なく始末し、末端価格1億円分のヘロインを手に入れた。
ひそかに東和油脂の乗っ取りを企てていた朝岡は、内部事情を入手するため、経理部部長・小泉の愛人である京子に接近する・・・。

【キャスト】
朝倉哲也 :松田優作
永井京子 :風吹ジュン
成田三樹夫、小池朝雄、草薙幸二郎、岸田森、佐藤慶、結城しのぶ、真行寺君枝、岩城滉一、加藤大樹、加藤健一、千葉真一他。

松田優作の存在感が素晴らしいの一言で、松田優作を堪能する映画です。錚々たる出演者がいるにも関わらず霞んで見える程です。
風吹ジュンは公開当時27歳で魅力的で大胆な濡れ場があり注目です。
東和油脂がここまで露骨にブラック企業に描かれているのには衝撃を受けます。取締役全員が腐っている企業とかどうなっているんでしょう。松田優作演じる朝倉は持って生まれた素質で会社に馴染んでいたという事ですね。
社長役の佐藤慶の声は良いですね。会社の為に君の拳を役に立てる気はないかというセリフが好きです。
ラストに松田優作が空港で歩いている所で全く出血していないのが不自然でした。
「蘇える金狼」は、映画、テレビドラマでもリメイクされていますが、今作が1番面白いという事は言うまでもないです。
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