エイリアンが難民として地球に住むことになる奇抜で独創的な作品。変なコメディになりそうな展開だが骨太なSF。
設定が設定なので情報量は多めだが、シュールでユーモアのある展開も多く、他のエイリアンを描く作品とは異なり、擬人化ならぬ擬エイリアン化でアパルトヘイトを詰るがごとく差別問題を扱うシーンが点在している。
かといって、小難しい社会派映画というわけでなく、暴力的な人間とエイリアンのおかげでSFらしいアクションもしっかり担保されている。
映像、演出共に高いクオリティ、そして独創性のあるストーリーと設定。これはなかなか他の作品と比較できるものではなく、満足度は高かった。