ふえミカン

第9地区のふえミカンのネタバレレビュー・内容・結末

第9地区(2009年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

面白かったが疑問点が多く残った映画でもある。例えば、文明が発達しているエイリアンが人類よりも知性が低いように見えること。いくら上層部が死んだり人間が管理したりしているとはいえ、本来はクリストファーみたいに知的なエイリアンはもっと存在していて、文明は発達しているだろう。

その他にもヴィカスが一緒にエイリアン親子と惑星に行くことは不可能だったのか?ということも気になった。

良い点はヴィカスが極めて人間臭い点だ。自分が追われる側になったらクリストファーに助けを懇願したり、3年と聞いた途端に見捨てて飛び立ったり、さらには終盤で再度見捨てようとしたり(まあ最終的には助けたが、武装してる状態であんなに葛藤するかな…)と、自己中心的で視野が狭く、既存の価値観を捨て切れていない(エイリアンを下に見た思考が垣間見える)部分がリアルで良い。