タカハラ

第9地区のタカハラのレビュー・感想・評価

第9地区(2009年製作の映画)
4.6
観賞後、かつてこれほどまでに興奮を覚えた事はない。自分史上最高に身体が熱くなったSF作品。格差、差別意識、人間らしさの本質について、といった社会風刺を織り混ぜた作品ではあるけれど、何よりもエンタメ作品として最高に面白い。
SF、サスペンス、アクション、バディムービー、日本アニメ的なガジェット(メカ)、といった様々なジャンルの顔を覗かせながら、最高に心を揺さぶられ、ラストの余韻がいつまでも残る。

●良かった点
ストーリー構成。気持ちが大きく揺さぶられる仕掛け。
あんなにも気持ち悪く見えたエイリアンに、愛着を覚える不思議(ネコ缶好きとは)
クリストファー親子の微笑ましさ。
主人公ヴィカスの、あんなにも最低で最悪だった男が最後の最後に見せた勇気(号泣ポイント)
妻の元に届けられた、造花が示す意味。

●悪かった点
バイオレンス要素が多め。
エビはしばらく食べられなくなるでしょう。
タカハラ

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