アパルトヘイト政策があった南アフリカを舞台に、人種差別(異星人差別)を描いてるということで、
いろいろ考えさせられてしまいますが、
そういう社会派な面を差し置いても、
SFアクション娯楽映画としても一級品だと思います！
モキュメンタリーを取り入れた作りも面白くて。
ハードで複雑な社会問題を匂わせながらも悪役がはっきりしてて、派手なアクション盛りだくさんで。
主人公ヴィカスが、人の姿を徐々に失っていくのに反比例して、
クリスと行動を共にしながら人としての心を見つめ直していくさまが、切なくもあり…
と思いきや、こいつがすぐ手のひら返しするんで、なんだかなあ、
まあそういうところも人間臭いんだけども、
最後にはやっぱり、自分を犠牲にしてでもクリスを送り出すシーンは、ぐっときましたよ。
お互いを利用するために仕方なく共闘せざるを得ない中で、芽生える仲間意識と絆、という展開に、
全然関係ない映画ですが、不思議惑星キン・ザ・ザを思い出しました。
…第クー地区…？
